【058_生活】楽天モバイルについて③【大手キャリアと格安SIMの違いも】
※本記事は長文です。スミマセン。。。
閲覧ありがとうございます。
前回の以下記事の続きです。
以下5回に分けて、楽天モバイルについて
調べた事と、実体験を元に色々と書こうと思います。
①我が家での楽天モバイルの利用状況について
②楽天モバイル最大のデメリット・・・サポート体制について
③旧楽天モバイル(組み合わせプラン/スーパーホーダイ)と新楽天モバイル(楽天UN-LIMIT)の違い
※ちょっと専門的な話(mvno/mnoの違い等)も少し絡めます
④楽天モバイルで名義変更が出来るようになった件
⑤Docomo⇒楽天モバイルに切り替えて生活が楽になった話
※2017年~2020年の実際に支払った料金も公開します!
本記事は、③について書きたいと考えてますが
そもそも、サービスの違いの前に、仕組みの違いを説明する必要があり
仕組みの違いを説明するには、現在の3大キャリアについても
説明する必要が出てきます・・・ややこしい。
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○新楽天モバイル(楽天UN-LIMIT)は、3大キャリアと同じ
まず、3大キャリアについて書きましょう。
皆さんご存知だと思いますが、3大通信キャリアと言えば・・・
・NTT Docomo
の3社の事を指します。
昔、2000年代の頃は、この3大キャリアのどれかでしか
携帯電話の契約をすることが出来ませんでした。
※厳密にはWILLCOM等もありましたが、現在はSoftBank傘下なので割愛します。
そして、現在は上記3社の他にも、いわゆる[格安SIM]と呼ばれる
3大キャリア以外の会社が提供しているSIMカードをスマホに接続する事で
通信が利用できるサービスも始まりました。
主な提供サービスの会社は以下になります。
・UQ mobile
・Yahoo! mobile
・LINEモバイル
・BIGLOBE mobile
・イオンモバイル
などなど・・・
あれ?楽天モバイルも[格安SIM]じゃない?
と、なりますよね。
確かに[格安SIM=格安でサービスを提供してくれる通信業者]
であれば、新旧問わずに、楽天モバイルも含まれます。
※格安SIMについては、以下のサイトが参考になりました。
しかし、3大キャリア+楽天と、他の格安SIMサービスとは
価格面以外で大きな違いがあります。
それが[MNO]と[MVNO]です。
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○MNOとMVNOの違い
MNOとは、[Mobile Network Operator]の略です。
ぶっちゃけ正式名称なんて覚えなくて良いですw
まず、この世界にある電波(周波数)は有限な"資源"です。
この"資源"を、皆が好き勝手使ってしまうと収拾がつかなくなってしまうので
国が利用目的等を明記して、管理しています。
そして、携帯/スマホとして使って良い周波数は4つあって、
それぞれ、Docomo、KDDI、SoftBank、楽天へ
利用料金を徴収して、使用許可を出している状態です。
この、国から許可を貰って、全国に基地局を建てて
スマホによる通信が出来るようにしている会社
の事を、MNOと呼びます。
続いて、MVNOですが、
MVNOとは、[Mobile Virtual Network Operator]の略です。
こちらも名称覚える必要ないっすw
先ほど書いた通り、電波は有限な資源なので
認可の下りた4社以外には提供する事が出来ません。
しかも、全国に基地局を建てるのは設備費用等のコストがかさみ
参入しづらい環境です。
その為、MNOに[電波を間借り]する事で、通信を実現させているのが
MVNOのサービスになります。
設備費用等の大きなコストがかからない分、安くなりますが
あくまでMNOの"間借り"なので、MNOそのものの通信サービスより
利用できる帯域に制限等があり、通信の品質は相対的に悪くなります。
拾いものですが、MNOとMVNOについては以下のサイトが参考になりました。
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上記の通り、現在楽天はMNOです。
しかし、これは2019年に認可がおりたばかりなので
それまで提供していたサービスは、全てMVNOとして
Docomoやauの電波を間借りしていた状況になります。
つまり・・・
・コミコミプラン
・組み合わせプラン
・スーパーホーダイ
・楽天UN-LIMIT
は、[MNO]のサービスとなります。
楽天UN-LIMITは、確かに料金が安いので[格安SIM]
という括りになりますが、
決して電波を間借りした通信品質の低くなる[MVNO]ではなく
3大キャリアと同じ[MNO]のサービスである。
と言う事は、理解した方が良いと思います。
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○楽天と3大キャリアとの違い
ここで3大キャリアと楽天の大きな違いについて書いていきます。
ユーザ目線で一言でいうなら[価格が安い、けど品質悪い]
に尽きます。が、[何故]にフォーカスして説明します。
・店舗数の違い
3大キャリアは全国に多くの店舗型のショップを展開しています。
対して楽天モバイルは、ある程度は展開していますが、数が圧倒的に少ないです。
これにより土地代等の固定費が安く済むメリットがあり
逆にサポート体制の脆弱さにつながる問題点も抱えてます。
・基地局数の違い
3大キャリアは良くも悪くも成熟している為、
基地局が全国津々浦々に設置されており、電波の届かない場所を
探す方が困難な状況です。
しかし楽天は、現在急ピッチで基地局を設置中。
電波の届かない所は、KDDIと個別契約を結び、
KDDIの電波を[間借り]している状況です。
※つまり、部分的にMVNOに切り替わる状況
なので、電波の品質が悪くて当然だと思います。
・Web完結/問い合わせ先がない
Webによる契約をスムーズに行う体制づくりに力を入れているので
慣れた方には良い環境ですが、前記事にも書いた通り
何かイレギュラーな事があると、解決まで非常にシンドイ思いをします。
逆にこの辺りにコストを割かない事で、
実際の通信費を安く抑える事が出来るのでしょう。
・基地局内にあるハード(機器)のアップデートが容易
こちらは三木谷社長が会見等でクローズアップしてましたが
基地局内にある、恐らくルータ等のネットワーク機器を
5G等の新技術に対応させるのに、リモートによるアップデートで
容易に実現出来ると言ってました。
その為、現地に人員を送り込むコスト/時間がかからない事から
スムーズに安価にサービス提供が可能と、言ってます。
3大キャリアでは、これは難しいと言われてますね。
○楽天は、早くMVNOから撤退し、MNOを拡充したい
旧楽天モバイルでは、主にDocomoの回線を間借りしていました。
こちらもレンタル料を楽天からDocomoに支払っており
また、新楽天モバイルの方でも、ローミングによるKDDIへの
利用料を支払っています。
なので、楽天は1日でも早く自前回線への切り替えを行いたい。
また、旧楽天モバイル利用者を、早く新楽天モバイルに切り替えたい。
と、考えていると思います。
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○最後に
我が家では、今行ってる楽天のキャンペーン(最大28000円相当トクする)
は、正直言って破格だと思ってます。
とは言え、上記の通り切り替えによるデメリットもあります。
我が家の場合、私(夫)はリモートワーク中心で
妻や家族はスマホの利用頻度が低い事から
1年無料や28000円相当のポイント還元の魅力の方が
デメリット以上に感じた為、随時切り替えています。
上記メリットとデメリットを把握した上で、各家庭に合った
やり方を模索していければ良いのではと思います。
次の記事では、今までは3大キャリアでないと出来なかった
名義変更が、楽天でも出来るようになった件を書こうと思います。
最後まで閲覧頂き、ありがとうございました。